日本の水泳の歴史:侍の「日本水泳」から現代のスポーツへ

Category : 水泳の豆知識

    みなさんは、いま練習している「水泳」が、かつては侍たちの「武術」だったことを知っていますか?
    知っていると練習がもっと楽しくなるかも!?

    今回は、「日本の水泳の歴史」と現代に受け継がれる技術のヒミツをご紹介します!

    〇始まりは「生き残るための武術」だった

    日本の水泳の歴史は古く、戦国時代や江戸時代にまでさかのぼります。

    当時の泳ぎは「日本泳法(古式泳法)」と呼ばれ、タイムを競うものではありませんでした。重い甲冑(よろい)を着たまま川を渡ったり、火縄銃や刀などの武器を濡らさずに泳いだり、水中で戦ったりするための実践的な技術だったのです。全国の各藩でいかに生き残るかを追求した独自の流派が生まれ、武士のたしなみとして受継がれていきました。

    〇「競泳」への劇的な変化と受け継がれる身体の使い方

    明治時代に入ると欧米から「クロール」などの近代競泳技術が伝わり、日本の水泳は「武術」から「速さを競うスポーツ」へと劇的な進化を遂げました。

    しかし、日本泳法で磨かれた伝統の技術が途絶えたわけではありません。日本人が得意とした平泳ぎの力強いキックや、効率よく水をとらえる体幹の使いかたには、武術時代に培われた身体操作の知恵が息づいていました。その結果、1932年のロサンゼルス五輪では男子種目のほぼすべてでメダル(金5・銀5・銅2)を獲得するなど、日本は一気に世界トップレベルの「水泳王国」へと躍進したのです。

    〇現代も生き続ける日本泳法の伝統

    実戦の中から生まれた日本泳法は、単なる過去のものではありません。現在も公益財団法人日本水泳連盟が公認する13流派によって大切に保存されており、段位審査や毎年の「日本泳法大会」を通じて、現代のスイマーたちにその技と伝統が受け継がれています。

    〇歴史のストーリーを感じながら、楽しく泳ごう!

    名鉄スイミングスクールで指導しているのは現代の「競泳(クロール・背泳ぎ・平泳ぎ・バタフライ)」ですが、私たちが普段レッスンで教えているきれいなフォームや、水をとらえる脚の使い方の中にも、武術からスポーツへと進化した何百年もの歴史のストーリーが刻まれています。

    そんな奥深い水泳の歴史を感じながら水に入ると、いつもの練習がもっと楽しく、違った視点で見えてくるはずです。

    ぜひ名鉄スイミングスクールで、きれいに・楽しく泳ぐ体験をしてみませんか?

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    参考文献

    『水泳ニッポン発展史』鶴谷道弘 著(松柏社)

    『水泳指導教本』公益財団法人 日本水泳連盟 編(大修館書店)

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